前回の記事では、ボリンジャーバンドの+2σ・-2σに沿って値動きが続く「バンドウォーク」と、その途中で反対色のローソク足が1本だけ出て、また元のトレンド方向に戻っていく「ワンフェイク」のパターン、そしてハイ・ロー判断の条件について整理しました。今回はその条件を実際のチャートに当てはめると、どんな形で現れるのかを具体的に見ていきます。理屈を頭で理解していても、実際の値動きの中でパッと見つけられるようになるまでには、事例を重ねて目を慣らすことが欠かせません。前編で解説したワンフェイクの法則を未読の方は、先にそちらを確認しておくと今回の事例が理解しやすくなります。なお、こうした分析力を身につけても、実際に取引する業者選びを誤ってしまっては元も子もありません。その点で、独自の事前審査を通過した業者だけを紹介してくれるタイアンブリッジのようなサービスを事前に押さえておくと、安心して分析に集中できます。
上昇バンドウォークの事例
まずは上昇局面の事例です。EURJPY、EURUSD、NZDJPY、GBPJPYなど複数の通貨ペアで、ローソク足が+2σのラインの上を歩くように連続して形成される、典型的な強い上昇トレンドが確認できました。EURJPYのチャートでは、バンドウォークの途中で陰線がぽつんと1本だけ現れ、その次の足からまた陽線に戻るという、まさに前回説明したワンフェイクの形が出現しています。この陰線が確定した直後の足の始値でハイエントリーを行うと、想定どおり上昇方向に値が動き、判定は勝ちとなりました。
別のGBPJPYの事例も見てみましょう。上昇トレンドが始まってから、途中で陰線が出た箇所が数えると11箇所ありました。そのうち大半、体感としては8割前後の箇所で「陰線が1本だけ出て、また陽線に転換する」というワンフェイクの形が成立していました。外れたのはごく一部だけです。つまりこの局面では、ワンフェイクのパターンがかなり高い頻度で機能していたということになります。陰線が確定したタイミングでハイエントリーをすると、こちらも上昇方向への動きとなり判定は勝ちでした。興味深いのは、最初のエントリーと2回目のエントリーの間隔が3分程度と非常に短かったことです。一度バンドウォークを見つけられれば、その中で連続してチャンスが出てくることがある、という点は覚えておくとよいでしょう。
バンドウォークの初動を狙う場合の注意点
もう一つ、EURJPYの別の場面を見てみます。この場面は、最初のうちは「これがバンドウォークだ」と言い切るには少し材料が足りない、微妙な状態でした。その後、大きめの陽線が出て+2σにタッチし、続けて陰線が1本確定したところでハイエントリーを行い、こちらも勝ちにはなりました。ただし、バンドウォークが十分に続いた後の場面と比べると、こうした初動段階での判断はやや分が悪くなりやすいのも事実です。慎重に進めたい方は、バンドウォークがある程度継続し、ワンフェイクのパターンが複数回確認できた区間を待ってから狙う方が、無理のない判断につながります。
下降バンドウォーク(ローエントリー)の事例
次はUSDJPYの下降局面です。-2σのラインに沿って、はっきりとしたバンドウォークが形成されていました。下降が始まってから陽線が出た箇所は3箇所あり、そのすべてで「陽線が1本だけ出て、また陰線に戻る」というパターンが成立していました。陽線が確定した直後にローエントリーを行うと、想定どおり下降方向に値が動き、判定は勝ちとなりました。上昇でも下降でも、バンドウォーク中に反対色の足が1本だけ出るという性質は共通して現れやすいことが、こうした事例からも見えてきます。
ある副業投資家のエピソード
家計の足しにと少額から取引を始めたある会社員の方は、毎日決まった時間に15分だけチャートを開く習慣をつけていました。最初のうちはトレンドの途中で何度もエントリーしてしまい、なかなか結果が安定しなかったそうです。ですが、バンドウォークが形成されているかどうかをまず確認し、そのうえで反対色の足が1本出るのを待つという手順を徹底するようにしてから、無理な場面での取引が減り、判断にも落ち着きが出てきたといいます。派手な成果を求めるのではなく、条件が揃った場面だけを淡々と拾っていく姿勢が、結果的に家計にとって負担の少ない続け方につながっているようです。
ストキャスティクス活用のコツ
前回も触れたストキャスティクスですが、実際のチャートで見ると、強いトレンドが出ている局面ほど、この指標が0または100付近に張り付いたまま横ばいになる傾向があります。ただし、必ずしも完全に0や100にぴったり張り付いていなくても構いません。上昇トレンドであれば80以上、下降トレンドであれば20以下の範囲で横ばいが続いていれば、十分に強いトレンドが継続していると判断してよいでしょう。相場の状況によってストキャスティクスの動き方には多少の違いが出るため、今回紹介したような事例をいくつも見比べながら、自分なりの感覚を養っていくことが大切です。順張りで別の指標を組み合わせたい場合はウィリアムズ%Rを使った1分足順張り手法の記事も参考になります。
PR・はじめての方へ
チャート分析の次に大切なのは、業者選びです。
タイアンブリッジは、独自の事前審査(8項目)を通過した19社だけを紹介する無料の比較サービス。登録するとすぐに使えるポイントが受け取れます。
よくある質問
Q. バンドウォークとワンフェイクさえ覚えれば、いつでも通用しますか?
A. 残念ながらそうとは言い切れません。今回紹介した事例でも、パターンが外れる場面が一部ありました。あくまで「発生しやすい傾向」であって、絶対に成立する法則ではない点は理解しておく必要があります。相場環境やタイミングによって結果は変わります。
Q. バンドウォークが見つかったら、すぐにエントリーしてよいですか?
A. バンドウォークを確認しただけでエントリーするのではなく、そのうえで反対色の足が1本だけ出て確定したタイミングを待つことが前回からの基本条件です。さらにストキャスティクスが強いトレンドを示す位置にあるかどうかも合わせて確認すると、判断の材料が増えます。
Q. どの通貨ペアでも同じように使える考え方ですか?
A. 今回はEURJPYやGBPJPY、USDJPYなど複数のペアで似た形が確認できましたが、通貨ペアごとに値動きの癖は異なります。まずは自分がよく見ているペアで、過去のチャートを見返しながら同じパターンが出ていないか確認してみることをおすすめします。
まとめ
前編と後編を通して、ボリンジャーバンドの+2σ・-2σに沿って値が動く「バンドウォーク」の状態を見極めること、そしてその途中で反対色の足が1本だけ出て元の方向に戻る「ワンフェイク」のタイミングを待ってハイ・ローを判断すること、さらにストキャスティクスでトレンドの強さを補足的に確認することという、一連の流れを事例とともに紹介してきました。ただし今回の記事はあくまで過去のチャートを振り返っての一例であり、同じ条件が今後も同じ結果になることを保証するものではありません。相場は常に変化するものですので、今回の内容を参考にしつつも、ご自身でチャートを見比べながら、無理のない範囲で判断していただければと思います。
※投資は自己責任です。本記事は個人の経験と見解であり、投資助言ではありません。


